idea factory from newspaper 2003 12 21
民主主義(democracy)
昨日、政治家の「学力低下」が目立つと書いたが、
たとえば、民主主義というものを、政治家は理解しているだろうか。
民主主義とは、討論と説得である。
だから、時間がかかるのです。
何でも自分の思い通りなる、そうならないと不満だと考えている政治家は、
民主主義を理解していない。
「何でも自分の思い通りなる、そうならないと不満だ」
こういう国が、日本の近くにあるでしょう。
「何でも自分の思い通りなる、そうならないと不満だ」と考える政治家は、
北の国の独裁者と、発想が似ているのです。
階級社会の兆候(foreshadowing,class society)
多くの企業で最高益を達成するケースが増えて、まるで好景気のように見える。
しかし、多くのサラリーマンは、給料カット、増税、社会保障の負担増と、
とうてい、好景気とは言えない。不景気の真ん中にいると考えている。
いったい、どちらが本当なのか。
そういう声が全国で聞こえる。
結論から言えば、どちらも正しい。
つまり、これが、階級社会の兆候である。
いや、階級社会ができつつある。
小泉政権は、階級社会を意識していないが、
結果的には、階級社会となる。
それは、イギリス型か、アメリカ型か。
日本には、貴族がいないので、おそらくアメリカ型の階級社会となる。
ビジネスエリートという階級と、その他の労働者階級となる。
つまり、人口の20%のビジネスエリートという階級が、社会の富の80%を得て、
残りの人口の80%の労働者階級が、社会の富の20%を分け合うという社会になる。
こういう社会となると、政党も変化する可能性がある。
ビジネスエリート寄りの政党と、労働者階級寄りの政党となる。
しかし、これでは、社会が不安定となる。
これは、かつてあった社会に戻ってしまう。
昔、こういう社会があったでしょう。
これで、ビジネスエリートを守る「規制」を作れば、
階級社会が完全に完成する。